（本日は、少し長文です）
よくパニック障害の方に「気の持ちよう」というのは
「失礼だ」「バカにしてる」という話をよく聞きますよね。
「気の持ちようでどうにかなるものじゃない」ということは
理解しています。
しかし、ここでもうひとつ
「頓服薬をお守りにしていたから発作がでなかった」
これはどうでしょうか？
気の持ちようと考えられなくもないですよね。
これは、私がお勧めしている「心地よいことを体に刷り込む」という
行為に似ていると思います。
薬を持っている→安心している→発作がでなかった。
つまり自律神経って些細なことでも変わってしまう
ということなんだと思います。
自律神経は形状記憶合金のようなもので
一度悪い癖がついてしまうと
なかなか元の状態には戻ってくれません。
これは薬を飲んでいるだけじゃ
なかなか元の良い位置には来てくれません。
自分でグイーーーーン♪と元に位置に曲げてあげて
それを覚えさすしかないのです。
だから薬だけで治そうとする人の多くが
「治らない」「再発を繰り返す」という経験をするのは
このためだと思っています。
こういう癖は本当につくと思います。
毎日スマホを長時間見ている人に質問ですが
毎日「スマホを見なきゃ、スマホを見なきゃ、電車で見なきゃ、会社で見なきゃ」
なんて考えていますか？
たぶん考えていないですよね。
これが「自律神経に癖がつく」ということと同じです。
普段の行動でこれだけ簡単に癖がついてしまうということは
自律神経も簡単に悪い癖がつきますし
それを治そうするのは容易なことではないと思います。
もしパニック障害になったら心地よさを体に刷り込ませてあげてください。
スポーツ選手のように必死になって練習するような必要はないですが
毎日あーでもない、こうでもないと考えてながら
３日坊主を繰り返す気持ちで探してみてください。
私も最近寝る時に、とあるアニメのドラマCDを聴いています。
たぶん毎日聴いていると思います。
私は「あ、これが心地いいかも」「これをしたら寝れるな」
という物を偶然見つけたら、ひたすらそれをしています。
元々、同じ物を繰り返し見ても、聴いても飽きないという
性格だったのが功を奏したのですが、ひたすらそれをしています。
私がお勧めしている「心地よさを刷り込む」というのは
こういうことです。
一番落ち込んでいる時には大変かもしれませんが
「少しでも体を動かしてみよう」「何かを始めてみよう」
と思ったら、ぜひ色々やってみてください。
不安だ。どうしよう。という悪い流れから
「あれ？発作出てないな」「なんか眠れるようになったな」という
日が来ることをお祈りしています。
