最近「私人逮捕」という言葉を目にする機会が多いですが
それに似たような事が病気、事故関連でもあります。
こちらは、私人逮捕のように悪いことではないのですが
知識があるがゆえに大変ことにもなりかねないと思ったことです。
海外のとある公式の記者会見中に、突然倒れた女性がいました。
近くにいた方は、すぐに倒れた方の足をあげて
脳に血を送るショック体位をとったのですが・・・これは正しいのでしょうか?
倒れた方は、本当に貧血だったのでしょうか?
脳に血を送って大丈夫だったのでしょうか?
脳の血管が破裂して倒れている可能性もあると思うのです。
行動はとても素晴らしいことなのですが
知識だけが先行してしまう、こういうことが最近よく起こると思います。
交通事故現場にカメラ(スマホ)を持って現れる人
(再生数稼ぎじゃないにしても)「大丈夫ですか?出れますか?」と
倒れた車から人を引っ張り出す映像を何度か観たことがあります。
もちろん、すぐに爆発する危険があるなら、この行動は賞賛されるでしょうが
本当に動かして大丈夫かどうかの判断がついていないと思います。
しないよりは、ずっとマシというご意見もあると思います。
でも、でも、事故よりもその行動が相手の寿命を縮めてしまっている可能性は
ないですか?
情報過多のこの時代は、情報を持つだけでなく
正しい判断ができることも含めた情報の使い方が必要なのではないでしょうか。